【卒業生インタビュー】13期生 放送作家 –生方章太

【卒業生インタビュー】13期生 放送作家 –生方章太

放送作家コース卒業生の生方章太さんに、A&Gアカデミーや放送作家の仕事についてお伺いしました。

A&Gアカデミーの受講をお考えの皆さん、是非ご覧ください。

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生方章太さん
A&Gアカデミー 放送作家コース13期卒業

関わっている主な番組
『柿原徹也・畠中祐 ボクらが君を幸せにするラジオ』(文化放送地上波)
『MAN TWO MONTH RADIO』シリーズ(超!A&G+)
『青山二丁目劇場』※ラジオドラマ脚本担当(文化放送地上波)
『&CAST!!!アワー 森久保祥太郎のラブナイツ!』※サブ作家(文化放送地上波)
『Pyxisの 夜空の下 de Meeting』※サブ作家(超!A&G+)

 

Q1 A&Gアカデミーに入学しようと思った理由、きっかけは?

それまで将来のことをあまり考えずに過ごしていた中、大学3年生だった2011年12月、友達や同級生たちが就活のため揃って真っ黒な格好になりました。授業を休んで企業に認められにいこうとする彼らを見て、何か間違っていると感じつつ、特に何も考えていなかった自分を正当化する意味でも、就活では就けない仕事をしようと思い立ちました。いろいろと調べたり考えたりする中で、たまたまA&GアカデミーのラジオCMを聴き「あ、これだ。」と。家族にも友達にも誰にも言わずに面接を受け、大学4年の春から放送作家コースに通い始めました。アカデミー卒業後すぐにカッコよく仕事をし始めて、周りの皆を驚かそうと思っていたので。その考えが甘いっていうことには、アカデミーを卒業する直前になって気付くんですが。

 

Q2 A&Gアカデミーで学んだことで、印象に残っていることは?

ラジオの授業とテレビの授業があり、13期のラジオ講師は矢野了平さんでした。当時、矢野さんが担当されていた番組『田村ゆかりのいたずら黒うさぎ』の台本を参考に、番組内でどんなコーナーをやったら面白くなるかを考えていく授業があり、自分で考えたコーナーを見様見真似で台本に書き起こしていたのが印象深いです。実際に放送されている番組をベースに考えるというのは刺激的でもしかしたら実際にコーナーとして採用されるんじゃないかと思い、熟考しました。その考えが甘いっていうことには、授業が進んでいくなかで気付くんですが。

 

Q3 A&Gアカデミーで学んだことで、現場に出て役に立ったことは?

課題の一つで、設けられた架空のメールテーマに対しリスナーとしてメールを5通ほど送り、優秀なメールが読み上げられ、そうでないものは添削されていくというものがありました。番組にメールを書くというのも当時は初めての体験で、採用されるメールの書き方や特徴などをよく知ることができたなと思います。実際に現場でのメール選びの際、同じ内容の2通もしくは3通のメールのうちどれを選ぶか、教えてもらったことに自分の感性もプラスしながら考えるようにしています。よく「この番組、同じ人のメールばっかり読む」みたいな意見を目にすることがありますが、それは、なるべくしてなっているんだなと実感します。

 

Q4 放送作家になるために必要だと思うことは?

必要だと思うことというか「観察力」が欠如していると難しいのかなと思います。日頃からの身の回りのことはもちろん、世の中全体や特定のコミュニティの中で今この瞬間に話題になっていることは何なのかを知っていること、ラジオの現場で話の流れを読んでパーソナリティに渡すメールを変えたりすること、一緒に仕事をさせてもらっているパーソナリティのSNSや出演情報をチェックすること、どれも積極的にやっていかないといけないかなと思います。

 

Q5 現場に出て、学んだことや印象に残っていることは?

いろんな人がいて、いろんな受け取り方があるということ。オンエアされた番組への反応もそうですし、収録や生放送の現場、打ち合わせの場でもそうです。十人十色の考え方一つ一つを尊重できないと、良いものは作っていけないのだなと感じます。普通の番組はもちろんですが、特にラジオドラマの場合は、リスナーそれぞれが情景や登場人物を自由に思い浮かべながら聴くものなので、SNSなどでの反応を見て学ぶこと、感じることは少なくなかったです。また、自分が初めて書いたラジオドラマがオンエアされた後、リスナーの方から自分宛ての感想メールを頂いたことは一生忘れないと思います。

 

Q6 これから入学しようと思っている人に、一言お願いします。

前述の通り、周りの誰にも言わずに放送作家コースに通い始め、卒業後すぐ仕事をし始めて皆を驚かそうと思っていた自分ですが、実際にはどこからも声がかからず、身の程を知るとはこういうことかと実感しました。同期たちと自主制作番組を立ち上げたり、局の人に覚えてもらおうとメール投稿をしたり、そんな悪あがきを3年ほど続け、なんとか今の仕事ができるようになりましたが、事実、自分みたいな例もあるわけです。才能のない奴が諦めないでしがみつく的な物語。

ただ、才能のあるなしに関わらず、アカデミーでしっかり勉強すれば業界で活躍することは出来ると思いますし、極論、やってみてダメだと思ったら違う道を探せばいいんです。どうしても諦めたくないなら悪あがきしてみるのもいいと思います。ただし無理のない範囲で。

この先どうなるかなんて誰にも分からないから、少しでも興味があるのなら、軽い気持ちだっていいので門を叩いてみて損はないと思います。意外な才能に気づくこともあるかもしれませんよ。

全然、一言じゃなかったですね。

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