卒業生インタビュー】29期生 ラジオディレクター – 榊原良紀

【卒業生インタビュー】29期生 ラジオディレクター –榊原良紀

ラジオディレクターコース卒業生の榊原良紀さんに、A&Gアカデミーやディレクターの仕事についてお伺いしました。

A&Gアカデミーの受講をお考えの皆さん、是非ご覧ください。

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榊原 良紀さん

A&Gアカデミー ラジオディレクターコース29期卒業

関わっている主な番組
・A&G『Radio4Gamer tap(仮)』火曜日担当
・A&G『学園祭学園 青木佑磨のゴールデン・ゴールド・ゴー・ゴー』
・文化放送『駒木根葵汰のレコメン!』
・文化放送『下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ』等

Q1、A&Gアカデミーに入学しようと思った理由、きっかけは?

A&Gアカデミーを選んだのは偶々。元々ラジオを作る仕事がしたく、一般職で仕事をしていた際に自室で聴いていたラジオからアカデミーの広告が流れてきたのがきっかけです。
説明会で作家コースの説明を拝聴しましたが自分に放送作家ができるビジョンが描けず、作家コース説明の後、ディレクターコースの説明をダイジェストでしていただく機会があり、音楽も好きだしディレクターの作業が自分のやりたかった仕事に合致していたのでディレクターコースを選択しました。

Q2、A&Gアカデミーで学んだことで印象に残っていることは?

一つは、仮想の番組を制作するというシチュエーションでグループ内の案出しを行ったことです。
実際に企画を立て、番組に仕上げるという工程を踏まえると「こうしたほうが面白い」や「そもそも実現可能なのか」などの問題が挙がり、それらの課題について議論して、皆で一つの結論を出すというのはチームで動く番組制作で参考になりました。
もう一つは、出演者様をお迎えして行った卒業制作。
前述の企画立案の練習を経て、いよいよ形に残る卒業制作の構成が出来上がり、収録・編集を行い自分たちで番組を作り上げたことは大きな経験になった。収録では、現場でいい雰囲気を作れば出演者様の喋りに良い影響を与えること、編集では音の入れ方、音響効果(リバーブなど)のかけ方にもこだわりや理由をもって編集をすることの大切さが学習できました。

Q3、ディレクターになるために必要だと思うことは?

まだまだ浅学なので大それたことは言えませんが、自分の中で筋や信念を持つことと、チームを円滑に動かすために人の意見に耳を傾けることは大切だと思います。
ディレクターとして、自分の演出にこだわりを持ったり、間違いなくこの構成が良いという考え方を持っていた方が番組に自分の色が出て、演出もよいものになるはずです。具体的に例を挙げるとするなら「この音を選んだ理由は……」や「この演出の方が面白いと思う理由は……」など、自分の選択に理由を持って説明できることは大切だと思います。
矛盾しているようではありますが、同時にチームメンバーの意見も尊重して、番組をより良くするために自由な意見交換ができるような環境を作ることも大切なことだと感じます。番組は自分一人で制作しているのではなく、作家さんやプロデューサー、出演者様やスポンサー様などの人が関わりあって作られていく。自分の意見を持つことは大事ですが、同時にほかの方も同じように個人の意見や主張、考えをもっているので、メンバーが気兼ねなく意見を交換して、互いを尊重できる現場ではきっと良い案も生まれるし、その雰囲気の良さは良い番組となってリスナーのもとへ届くと思います。
まとめると、ディレクターの立場は難しいところではあるが、自分の考えと他人の意見、どちらも尊重するバランス感覚が大切だと感じます。

Q4、現場に出て、学んだことや印象に残っていることは?

自分の学んできたことや、自身の常識というのはまだまだ狭いものであると実感しました。
様々な人と関わる仕事なので、人ごとのバックグラウンドにも様々なバリエーションがある。自分が常識だと思っていたものが実はローカルなものだったり、逆に世間一般で常識といわれていることを自分が知らなかったりということは多いです。そんな自分の知らなかったことを知識として得たり、色々な人と話して、考え方に触れたりすることでディレクターとして仕事の幅が広がっていくのは楽しかったです。
ディレクターに限らないでしょうが、知識や思考の引き出しが多くて困ることはない仕事なので、この仕事を続けていく限り、世間のトレンドや演出、様々な時代・ジャンルの曲の知識やニュース、個人の考え方などなど、色々な切り口で勉強を積み重ねていくことが大切だと思います。

Q5、これから入学しようと思っている人に、一言お願いします。

僕は、大事なことは「どこで学んだか」よりも「何を学んで、自分の血肉として身に着けたか」だと思います。
あなたの選んだ選択が、あなたの出会った人々との交流が、「ラジオマンになるため」という目標を飛び越えて「面白い人生を歩んでいくため」の学習・経験となるよう祈っています!

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