【卒業生インタビュー】21期生 放送作家-木田薫
放送作家コース卒業生の木田薫さんに、A&Gアカデミーやディレクターの仕事についてお伺いしました。
A&Gアカデミーの受講をお考えの皆さん、是非ご覧ください。
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木田 薫さん
A&Gアカデミー 放送作家コース21期卒業
関わっている主な番組
・文化放送『安元洋貴の笑われるセールスマン(仮)』(サブ作家)
・文化放送『ひょろっと男子たち』(サブ作家)等
Q1、A&Gアカデミーに入学しようと思った理由、きっかけは?
昔からTVやドラマが好きだったので、就活ではエンタメ系の企業も多く受けたのですが、
エンタメ系の仕事は東京が中心であることもあり、上京する大変さ、将来の安定性、完全週休二日制の魅力に負け、結局地元の金融機関に就職しました。
まー色々あり、会社を辞め、将来どうするかを考えたとき、
たまたま花澤香菜さんの映画のニュースか何かを見て、昔家にあったビデオで何度も見返した「あっぱれ(やっぱり)さんま大先生」に出演していた子やん!とテンションが爆上がり。花澤さんのラジオ番組の存在を知り、なんとなく聞いたのですが、
それがたまたまクリスマス会の放送で、その放送が、意味がわからないくらい面白かったのを鮮明に覚えています。
タイミングもあってか、その時に構成作家という仕事に興味をもち、自分で色々リサーチをした結果、放送局が運営している養成機関=そこで頑張れば仕事をふってくれそうという安易な考えでA&Gアカデミーに入学しました。
Q2、A&Gアカデミーで学んだことで印象に残っていることは?
あまりラジオを聴いたこのない状態でA&Gアカデミーに入学したこともあり、
そもそもラジオの台本を見ることさえ初めてで、僕は俗にいう完全台本みたいなものを想像していたのですが、実際の台本を見てこんなにふわっとしたものなんだなと驚きました。
授業では実際の文化放送のスタジオを使用して、声優さんに自分たちが考えた番組・台本で進行してもらう模擬番組や(当時は)番組見学があり、その時に実際に生放送のワイド番組を見学させてもらい、野球中継の延長で番組構成が30分短くなったりする中、テキパキと動くスタッフさんや演者さんたちの働き方を実際に見れたのは、文化放送ならではだと思います。
Q3、作家になるために必要だと思うことは?
作家という仕事も幅広いので、何が必要かは目指す方向性にもよりますが、
最初にラジオの番組にスタッフとして入ることに限ると、必要なことは最低限のコミュニケーション能力や挨拶をしっかりするといった基本的なものだと思います。ラジオ番組は生放送・収録によって人数は異なりますが、テレビと比べたら明らかにスタッフの人数が少ないです。なので元気がある、挨拶をしっかりする、やる気まんまんといった人がいるだけで現場も明るくなります。
作家として活躍するという点で言えば、
相手にわかりやすく伝える能力は大事だと思います。
どんなに面白そうな企画を考えても、それが相手に伝わらないと意味がありませんし、
作家と名の付く職業で活躍されている方ってその辺がすごくうまいと思います。
Q4、現場に出て、学んだことや印象に残っていることは?
深夜の生放送で夏の宿題企画としてスタッフがアコギを練習して演奏披露するという企画をやることになり、1か月間くらいアコギを必死に練習しました。
実際本番では拙い演奏でしたが、演者さんがその演奏に合わせて歌ってくれたこともあり、企画的に大変盛り上がったのですが、そういった頑張りを周りのスタッフさん、
演者さんだけでなく、自分とは見ず知らずのリスナーさんにも褒めてもらえるのは、
こういった仕事ならではだと思います。
ただその後その企画が盛り上がったので、後日別の曲を演奏することになったのですが、
練習不足と生放送という緊張で、個人的には放送事故じゃないかと思うくらいめちゃくちゃな演奏になり、しばらくトラウマになりました。
Q5、これから入学しようと思っている人に、一言お願いします。
年齢的にいうと、僕は社会人になってからアカデミーに入りましたが、高校を卒業したての子から社会人までが一緒に学ぶという経験は新鮮で楽しかったですし、何歳になっても貴重な経験になると思います。
アカデミーという名の付くものの中では、比較的楽しく授業を受けれるところなので、
軽い気持ちで行ってみるのもいいと思います。